昔々の、大学生の頃の話である。
あれは、学園祭。
6月の蒸し暑い頃であった。(山梨の6月は蒸し風呂の様な酷い暑さである)
今も続いているか知らないが、当時は、仮装パレードと言うものがあった。
工学部・教育学部の各学科の新入生が、それぞれのコンセプトに基づいて仮装し、
手作り「みこし」を担ぎながら、大学のある武田通りを下り、
舞鶴城公園まで練り歩くと言うものであった。
練り歩くという位なので、ペットボトルに仕込まれたお神酒をあおりながらである。
まぁ、とても恥ずかしいので、しらふでは出来ないのも事実であった。
が、それは地獄へのプロローグであるとは、誰も思わなかったのである。
なぜなら、仮装が「ゴキブリ」だったのである。
黒色の海パン履いて、顔を含めて全身をこげ茶色の水性ペンキで塗ったくるのである。
ペンキを舐めてはいけない。
まず、皮膚呼吸が出来ない。(これは、それほどでもないかも)
さらに、蒸し暑いのに、汗が出せなく体温調整が出来ない。(主犯)
でも、お神酒のせいでとてもハッピーなのである。
ニコニコ練り歩く。
沿道の人に愛想振りまくり。
で、公園に着いた頃には、頭は、クラクラするし、体は、ヘロヘロである。
暑いので、全員、木陰に、体育すわりでホッとする。(約30人)
・・・・・・
・・・・・・
突然、カメラを持った部活の先輩(あの伝説の先輩である)がやってきて、一言。
「お前らそうしていると、本当にゴキブリみたいだね。」
・・・・・・。
パシャ!パシャ!
さっさと写真撮って去っていってしまった。
思わず、苦笑いしたものである。
あの時は、確かに、怒る気力も無く日陰を求めてコソコソしてたなぁ。
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